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岩手県は、県全体が「医師少数都道府県」に分類されており、盛岡・二戸医療圏を除く多くの地域で医師不足が課題となっています。そのため、県では医師数の増加と地域偏在の是正を重点に、さまざまな医師確保策を進めています。
医師修学資金制度では、県・市町村・県医療局の３制度を通じて年間55名の募集枠を設け、地元に根ざした医師の養成を推進。医師偏在対策としても、奨学金養成医師のキャリアに配慮した配置調整や派遣を行い、地域医療を支える仕組みづくりを進めています。また、県内12の臨床研修病院が「いわてイーハトーヴ臨床研修病院群」として連携し、臨床研修医・専攻医の育成環境を整備。専門研修プログラムの充実にも取り組んでいます。
こうした取り組みを通じて、岩手県では医師としてのキャリア形成と地域医療への貢献を両立できる環境が整いつつあります。地域に根ざした医療を実践したい方にとって、魅力的なフィールドです。
岩手県で非常勤医師としての転職をお考えの方は、「医師キャリ」の求人情報をぜひご活用ください。
令和5年10月1日現在、岩手県には91の病院と15,850床の病床があります。
また、一般診療所は879施設あり、そのうち有床診療所は75施設、総病床数は939床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
岩手県の特定機能病院は「岩手医科大学附属病院」です。
県内唯一の特定機能病院として、高度医療の提供や先進的な医療技術の開発、高度医療に関する研修を実施しています。高度救命救急センターや総合周産期母子医療センターを有し、三次医療を担う中核的拠点として、県全域に高度・専門的な医療を提供しています。
また、地域医療支援病院として、県立中央病院、県立中部病院、県立磐井病院、県立胆沢病院、県立宮古病院、盛岡赤十字病院の6病院が承認されており、地域における医療連携体制の構築を進めています。
岩手県は山間地が多く、都市部へのアクセスが十分でない地域も多いことから、民間医療機関の整備が難しい地域では、県立病院や市町村立病院などの公的医療機関が中心的役割を担っています。病院全体に占める公的病院の割合（一般病床数の55.6％）は全国でも上位であり、県立病院の割合は突出して高く、本県の医療提供体制の中核を担っています。
※出典：岩手県保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
