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奈良県の医療施設に従事する医師数は、近年も増加傾向にあります。人口10万人あたり医師数も全国平均を上回っており、一定の医師数が確保されています。一方で、診療科別にみると小児科や産婦人科、外科などでは全国平均を下回り、診療科間の偏在が課題となっています。
県内には10の基幹型臨床研修病院があり、県と各病院が連携した研修医確保の取組により、臨床研修医の採用数は増加傾向を維持しています。
山間部などのへき地では、人口減少や交通条件の厳しさから医師確保が難しく、地域医療を担うへき地診療所では医師の需給がひっ迫しています。今後も、自治医科大学卒業医師の派遣や多様な確保策を通じ、持続可能な地域医療体制の構築が求められます。
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令和5年10月1日現在、奈良県には75の病院と15,895床の病床があります。
また、一般診療所は1,213施設あり、そのうち有床診療所は31施設、総病床数は385床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
奈良県における特定機能病院は、「公立大学法人奈良県立医科大学附属病院」です。
高度かつ専門的な医療の提供に加え、医療人材の育成や研究・教育機能を有する、県内の中核的な医療機関となっています。
また、県内の地域医療支援病院は6病院（奈良県総合医療センター、奈良県西和医療センター、済生会中和病院、南奈良総合医療センター、市立奈良病院、近畿大学奈良病院）が承認されています。
※出典：奈良県保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
