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高知県では、医療機関に従事する医師数は緩やかに増加していますが、地域・年齢・診療科による偏在が大きな課題となっています。特に若手医師の割合は全国的にも低く、首都圏など都市部への集中が進む中、地方における人材確保が難しい状況が続いています。
地域別にみると、県中央部に医師が集中する一方で、東部や西部などの地域では医師数の伸びが鈍く、医療提供体制の地域格差が広がっています。さらに、県内でも都市部とそれ以外の地域での偏りが顕著であり、地域間のバランスの取れた医師配置が求められています。
また、県内の人口10万人あたり病床数が多いことから、病床あたりの医師数が少なくなり、地域の中核病院では人員不足による負担増が課題となっています。今後、医師の働き方改革が進む中で、これまで以上に医師の確保・定着が重要になると見込まれます。
地理的に広く中山間地域が多い高知県では、地域ごとのアクセス性や医療需要の違いを踏まえた柔軟な医師配置が必要です。県では、地域の実情に応じた医師確保を進め、住み慣れた地域で安心して医療を受けられる体制づくりを目指しています。
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令和5年10月1日現在、高知県には118の病院があり、15,649床の病床があります。
また、一般診療所は514施設あり、そのうち有床診療所は55施設、総病床数は945床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
高知県の特定機能病院は「高知大学医学部附属病院」です。
また地域医療支援病院は3施設（高知県・高知市病院企業団立高知医療センター、高知赤十字病院、近森病院）が承認されています。
そして高知県には、県・市町村・日本赤十字社・厚生農業協同組合連合会などが開設する16の公立・公的病院等があります。
※出典：第８期高知県保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」