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愛媛県は「医師中程度都道府県」として県全体の医師数は増加しており、目標医師数は概ね達成されています。しかし、地域による偏在は解消されておらず、二次医療圏ごとの人口10万人当たりの医療施設従事医師数を見てみると、松山圏域などの都市部には医師が集中する一方で、その他の圏域で全国平均値を下回っており、依然として医師が不足しています。
このため、地域ごとの医療提供体制の安定化が課題となっています。また診療科別では、内科や外科、放射線科などで一定の増加が見られます。
県では、医師の養成やキャリア形成支援などにも力を入れており、地域枠の医学生・医師への面談や研修、参加型勉強会を通じて、地域勤務への不安解消や意識醸成に取り組んでいます。さらには、自治医科大学卒業医師や地域枠医師を地域の医療機関に配置し、診療支援や総合診療専門医を目指す若手医師の研修拠点の設置など、地域医療を担う人材の育成と確保に向けた多面的な施策等を推進しています。
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令和5年10月1日現在、愛媛県には134の病院があり、20,174床の病床があります。
また、一般診療所は1,175施設あり、そのうち有床診療所は117施設、総病床数は1,778床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
愛媛県の特定機能病院は「愛媛大学医学部附属病院」です。
高度・先進医療の提供、医療技術の開発、研修などの機能を持ち、県全体の医療機関の機能高度化を牽引しています。県内唯一の特定機能病院として、一般医療機関との連携も推進しています。
また、地域医療支援病院は4施設が承認されています。（喜多医師会病院、松山赤十字病院、愛媛県立中央病院、市立宇和島病院）
※出典：第8次愛媛県地域保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」