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鳥取県では、医療施設に従事する医師数が増加傾向にあり、人口10万人当たりの医師数も全国上位に位置しています。しかし、鳥取大学医学部のある西部医療圏に医師が集中し、東部・中部圏では全国平均を下回るなど、地域偏在が顕著となっています。
病院勤務医の不足感は依然として強く、特に中山間地域では医師の高齢化や大学の派遣機能低下、後継者不足などが課題となっているようです。今後の高齢医師による退職を見据えて、若手医師や地域枠医師の育成・定着支援が急務となっています。
また、将来女性医師が増えることから、女性医師を含む多様な医師が働き続けられる環境の整備、奨学金返還防止策、臨床研修医確保の強化などといった、持続可能な医療提供体制の構築が求められます。働き方改革の進展に伴い、地域医療への影響を注視しながら、実効性のある偏在対策を推進しています。
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令和5年10月1日現在、鳥取県には43の病院と8,068床の病床があります。
また、一般診療所は474施設あり、そのうち有床診療所は34施設、総病床数は392床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
鳥取県における特定機能病院は、県内唯一の大学病院として「国立大学法人鳥取大学医学部附属病院」です。
また、県内には地域医療支援病院が6施設（鳥取県立中央病院、鳥取赤十字病院、鳥取市立病院、鳥取県立厚生病院、独立行政法人国立病院機構米子医療センター、独立行政法人労働者健康安全機構山陰労災病院）承認されています。
※出典：第8次鳥取県保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
