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長野県は、全国的に見て医師数が少ない県に分類されており、医療圏や診療科によって医師の偏在が顕著です。県全体の医師数は増加傾向にあるものの、地域によっては十分な医師が確保されておらず、特に産科・産婦人科などでは全国平均を下回る状況が続いています。
また、県内の医師は高齢化が進んでおり、50歳以上の医師が全体の半数以上を占めています。その一方で、若手や女性医師の割合は徐々に増加しており、地域医療の継続的な提供には、こうした医師の定着・育成が重要です。
県では、修学資金貸与制度を活用した医師の地域配置や、臨床研修医・専攻医の育成に取り組むとともに、総合診療能力を持つ医師の確保を進めています。今後も、地域偏在や診療科偏在を解消し、安定した医療提供体制を構築することが課題となっています。
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令和5年10月1日現在、長野県には123の病院と22,634床の病床があります。
また、一般診療所は1,599施設あり、そのうち有床診療所は57施設で、総病床数は728床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
長野県の特定機能病院は「信州大学医学部附属病院」です。
高度医療の提供や医療従事者の育成・研修を行い、県内医療の中核として機能しています。
地域医療支援病院としては、2001年度以降、2023年度までに県内7つの医療圏で12病院が承認されています。
※出典：第3期信州保健医療総合計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
