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富山県では、医師数はおおむね増加傾向にあり、全国平均と比べても一定の水準を維持しています。県内の医療提供体制は安定しているものの、医師の年齢構成を見ると、50歳以上の層が半数を超えており、高齢化が進んでいる状況です。そのため、今後は若手・中堅医師の育成や、地域に定着して長く活躍できる環境づくりがより一層重要となります。
また、県全体では医師数が一定水準に達している一方で、医療圏ごとの偏りが見られることから、地域の実情に応じたバランスの取れた医師配置が求められています。
富山県ではこうした課題に対応するため、各地域の実情を踏まえながら、県全体の医師数を維持・確保し、安定した医療提供体制の実現を目指しています。
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令和5年10月1日現在、富山県には105の病院と14,648床の病床があります。
また、一般診療所は744施設あり、そのうち有床診療所は32施設で、総病床数は400床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
県内唯一の特定機能病院は「国立大学法人富山大学附属病院」です。
教育研究機関として、高度・先進医療の提供や高度医療技術の開発・評価、医療従事者の育成など、地域医療の発展に大きな役割を果たしています。
また、県内では10の病院（富山市民病院、富山県立中央病院、富山赤十字病院、厚生連高岡病院、富山労災病院、済生会高岡病院、砺波総合病院、済生会富山病院、黒部市民病院、高岡市民病院）が地域医療支援病院の承認を受けています。
富山県内には、「公的病院」が24施設あります。
これらの病院は、主に高度急性期や急性期医療を担うとともに、県の基幹病院や地域の中核病院として、救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療など、地域において欠くことのできない医療を提供しています。
※出典：富山県医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
