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佐賀県は全国的にみて医師が多い地域と位置付けられる一方、東部や西部といった一部地域では医師が不足しており、地域間での偏在が課題となっています。県全体の医師数は増加傾向にありますが、若手医師の伸びは限定的で、平均年齢の上昇も見られます。また、診療所では高齢化が進み、将来的な一次医療提供体制の維持が懸念されています。
臨床研修医についても減少傾向が続いており、県内の医師確保には研修体制の充実や指導支援、若手医師の定着を促す環境整備が重要でしょう。診療科間の偏在も課題であり、総合診療能力や高度急性期医療への対応力を有する医師の育成なども求められます。
県では、地域枠や地元出身者枠の活用、キャリア形成支援などを通じて、住み慣れた地域で安心して医療を受けられる体制づくりに取り組んでいます。
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令和5年10月1日現在、佐賀県には95の病院があり、14,035床の病床があります。
また、一般診療所は693施設あり、そのうち有床診療所は129施設、総病床数は1,870床です。
※出典：厚生労働省「令和５(2023)年医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況」
佐賀県の特定機能病院は「佐賀大学医学部附属病院」です。
また地域医療支援病院は6病院（佐賀県医療センター好生館、独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター、唐津赤十字病院、独立行政法人国立病院機構東佐賀病院、独立行政法人国立病院機構佐賀病院、伊万里有田共立病院）が承認されており、すべての二次保健医療圏に整備されています。
※出典：第8次佐賀県保健医療計画
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、医師の時間当たり所定内給与額（全国・男女計）は、令和6年には13,102円と上昇傾向にあります。勤務地や診療科によって変動はありますが、非常勤医師の報酬は全国的に1時間あたりおよそ1万円前後が目安です。
※出典：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」