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【東京都】医師の気になる平均年収は?年収相場を施設形態別でご紹介!

大阪の医師の平均年収

日本の首都・東京都は交通網が発達していて大規模な経済活動の中心地、海外からも多くの物や人が行き来する国際都市です。
東京都は都道府県の中で人口が最も多く、2015年から2020年までの人口増加数を都道府県別にみても53万2千人と、2位以下に圧倒的な大差をつけての1位となっています。
さらに数多くの医療人材養成施設が集結し、全国都道府県と比べて中小病院や民間病院が多いのが特徴。東京都の医師数と病院数はともに全国1位を誇ります。

また、高齢者の人口は急速な増加傾向をたどっており、都内の高齢者人口(65歳以上)は313万人を記録_2050年には400万人を超え、高齢化率は3割を超えるのではないかと言われています。
東京都における一般世帯の1世帯当たりの人員については、1.92人と全国の中では最も少ない結果となっていて、さらに2022年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)が1899年の統計開始以来初めて80万人割れとなったことが発表されました。
今後は非婚化などを背景に少子高齢化が更に進み、高齢者の単独世帯も増加することが見込まれます。介護サービスだけでなく「医療」の需要が必然と高まっていくでしょう。

この記事では東京都で医師が転職をする際に、知っておきたい全国および東京都における医師の年収相場を男女別でご紹介します。施設形態別・医師の年収相場や東京都の医療の現状についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

※出典:令和2年国勢調査 調査の結果/
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html

東京都の医療の現状について

大阪の医師の平均年収

東京都の人口(推計)は、総数14,063,564人で(男性6,897,309人/女性7,166,255人)となっています。(令和5年4月1日時点)
東京都の面積はすべての都道府県の中で3番目に小さいながらも人口は最多であり、人口密度は他の道府県と比較して、非常に高い状況にあるのが特徴です。また東京都における区市町村別昼夜間人口比率は、周辺からの通学や通勤者の流入によって都心部では120%超の結果となっています。

また東京には高度な医療・先進的な医療を提供する大学病院本院や特定機能病院が集まっているため、都内だけでなく隣接3県(埼玉県、千葉県、神奈川県)を中心に他県からの高度医療を求める患者さんも多く受け入れています。
下記の通り、都内では16の病院(特定機能病院)が承認されています。

所在地 医療機関名
東京都中央区 国立がん研究センター中央病院
東京都文京区 順天堂大学医学部附属順天堂医院
東京都文京区 日本医科大学付属病院
東京都板橋区 日本大学医学部附属板橋病院
東京都大田区 東邦大学医療センター大森病院
東京都新宿区 慶應義塾大学病院
東京都港区 東京慈恵会医科大学附属病院
東京都品川区 昭和大学病院
東京都三鷹市 杏林大学医学部付属病院
東京都板橋区 帝京大学医学部附属病院
東京都文京区 東京医科歯科大学医学部附属病院
東京都文京区 東京大学医学部附属病院
東京都新宿区 東京医科大学病院
東京都江東区 がん研究会有明病院
東京都新宿区 国立国際医療研究センター病院
東京都中央区 聖路加国際病院

東京都の医師数(総数)は48,072人、そのうち医療施設の従事者は45,078人と東京都の医師数は全国で最も多い結果となっています。第2位の大阪府(25,253人)と比べると、約20,000人程の差をつけています。もちろん男女比でみても、東京都はそれぞれ「男性医師」31,075人、「女性医師」14,003人と全国1位の数を誇っています。
東京の人口10万人対医師数(総数)も342.2人と、全国平均269.2人よりも73人高い水準です。(令和2年12月31日時点)

令和3年度の医療施設調査では、東京都には635施設の病院(全国で1第位)、その中で一般病院が587施設、精神病院が48施設あります。そして14,327施設のクリニック(全国で第1位)が位置しており、クリニックは前年度と比べると438施設増加の結果となっています。
東京の人口10万対の施設数は病院4.5施設でクリニックは102.3施設、全国平均と比較するとクリニックの方は19.2施設ほど高い水準となっているようです。

病院の病床数は125,723床で、前年に比べ144床減少しています。このうち「一般病床」は81,332床で前年に比べ79床増加傾向、「精神病床」は21,293床で前年に比べると380床減少、「療養病床」は22,504床で前年に比べ157床増加しています。最後に、クリニックの病床数は3,472床で、前年に比べて89床減少しているのが現状です。
人口10万対の病床数は病院897.4床で、クリニックが24.8床とどちらも前年度とほぼ同じですが、病院病床数に関しては全国平均(1,195.2床)に比べて下回っていることがわかります。(令和3年10月1日時点)

東京都内で医学部を持つのは、東京大学・慶應義塾大学・東京医科歯科大学・東京慈恵会医科大学・順天堂大学・日本医科大学・昭和大学・東邦大学・東京医科大学・日本大学・杏林大学・帝京大学・東京女子医科大学の計13の大学で、全国1位の多さです。

そして東京都には下記の通り13の医療圏があります。

二次保健医療圏 構成区市町村
区中央部保健医療圏 千代田区、中央区、港区、文京区、台東区
区南部保健医療圏 品川区、大田区
区西南部保健医療圏 目黒区、世田谷区、渋谷区
区西部保健医療圏 新宿区、中野区、杉並区
区西北部保健医療圏 豊島区、北区、板橋区、練馬区
区東北部保健医療圏 荒川区、足立区、葛飾区
区東部保健医療圏 墨田区、江東区、江戸川区
西多摩保健医療圏 青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町
南多摩保健医療圏 八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市
北多摩西部保健医療圏 立川市、昭島市、国分寺市、国立市、東大和市、武蔵村山市
北多摩南部保健医療圏 武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、小金井市、狛江市
北多摩北部保健医療圏 小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市
島しょ保健医療圏 大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村

13の医療圏の中で最も病院総数が多いのは、区西北部保健医療圏です。特定機能病院が2施設(全て大学病院本院)あり、急性期機能において※自構想区域完結率は都内隣接区域を含めると90%超えと、都内で最も高い結果となっているようです。

病院総数が多い医療圏は次に、区東北部、南多摩と続きます。南多摩に関しては、病院病床総数がNO.1です。最もクリニックが多いのは区中央部保健医療圏で、同時に医師数も最も多い医療圏となっています。特定機能病院が6施設(大学病院本院は5施設)あり、高度医療提供施設が集まっているためさまざまな地域から患者さんが流入するのが特徴です。

※自構想区域完結率:区西北部に住所地を持つ患者が、区西北部の医療機関に入院している割合

※出典:令和2年 医師・歯科医師・薬剤師統計 東京都集計結果報告/
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kiban/chosa_tokei/sanshityosa/reiwa2nen.html

※出典:令和3年医療施設(動態)調査・病院報告結果報告書/
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kiban/chosa_tokei/iryosisetsu/reiwa03nen.html

※出典:東京都総務局統計部 東京都の統計(東京都の人口)/
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/index.htm

※出典:東京都保健医療計画/
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/hoken_keikaku.html

※出典:東京都における特定機能病院/
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/sonota/tokuteikinou/index.html

東京都における医師の年収相場

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、全国の医師の平均年収(男女)は1,428.8万円です。(平均年齢45.6歳、勤続年数6.6年)
東京都の医師平均年収(男女)が1248.1万円(平均年齢42.5歳、勤続年数4.7年、月間労働167時間)のため、約200万円ほど全国平均を下回っていることが分かります。

もちろん医療機関や法人、業務内容などによっても年収は違ってくるため、あくまでも参考程度でお考え下さい。
※上記の平均年収は、きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額で算出しています。

※出典:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査/
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/

【施設形態別】東京都における医師の年収相場

大阪の医師の平均年収

東京都における医療機関の中では、クリニックが最も求人数が多いようです。また、高額年収の院長・管理職募集の求人なども見受けられます。

ここでは、8つの施設形態別に全国平均および東京都における医師の年収相場をご紹介します。年収相場については、医師キャリサイトに掲載されている求人情報をもとに算出しています。

クリニック

クリニックとは、その地域の“かかりつけ医”として主に患者さんの軽い怪我や病気さらに慢性疾患などを診療します。万が一、クリニックでの医療措置が厳しい場合などは病院などに医師が紹介状を書いて“病院”での治療につなげます。

東京都でクリニックの常勤医師求人は、約1200件あります。
週3日勤務可または週3.5日でも常勤相談可能な求人、当直/救急対応なしの駅チカ・通勤便利の常勤医師求人なども見られます。
概要でも説明しましたが、高額年収を狙える院長・管理職募集の求人もございます。

介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、主に高齢者を対象に家庭への復帰を目標にリハビリテーションや医療的ケアを行う施設です。ここでは医師だけでなく、看護師・介護職員・作業療法士や理学療法士等が連携して患者さんのケアを行うのが特徴でしょう。

東京都で介護老人保健施設の常勤医師求人は、福利厚生が充実していて当直無し求人やワークライフバランスを実現できる求人、年収1,800万円以上で急性期以外をお考えの先生にお勧めの求人などがあります。

リハビリテーション病院

リハビリテーション病院は、患者さん一人ひとりの状態に合わせた基本的動作や歩行の改善・身体機能の回復などを図り、日常生活活動の自立や社会・家庭への復帰、そして寝たきり防止などを目的とした病院施設です。リハビリの内容は、装具療法・運動療法・物理療法など、患者さんに合わせた専門プログラムを組んだりとさまざまです。

東京都におけるリハビリテーション病院の求人は、土日休みで当直なし週4日勤務可能な求人や駅近で残業も基本なくメリハリ勤務可能な求人などが目立ちます。高額年収(1800万円以上)で転科OK・未経験可能な求人もありました。

一般急性期病院

急性期病院の役割とは、大きな怪我や病気などの症状が急に現れる初期の時期(いわゆる急性期)の患者さんを対象に症状に応じて検査、手術・処置等を行います。急性期の患者さんは容態が急変しやすく不安定で、重症度が高いのが特徴でしょう。

東京都で一般急性期の常勤医師求人は800件ほどございます。

医療機器・設備が充実していて症例件数も多く特に若い先生にオススメできる医療機関求人や駅チカ・通勤便利で地域医療に携わることができる求人などがあります。もちろん高額年収を目指せる求人も多数あります。

ケアミックス病院

ケアミックス病院とは、一般病棟と療養病棟さらに精神病床など複数の医療機能に対応できる病棟を持っている病院のことを言います。
最近では、急性期医療と慢性期医療(または回復期医療)がある病院のことを“ケアミックス病院”と呼ぶのが一般的のようです。

東京都でケアミックス病院の常勤医師求人は約300件ございます。
求人の中には、ジェネラルに診れるため開業・継承が控えている医師に最適な病院求人、当直なし求人や駅チカで通勤ラクラクな求人も多く見受けられます。さらに、高額年収(1800万円以上)で新病院での勤務(新規開設・築浅の常勤医師求人)などがあります。

療養型病院

療養型病院とは、慢性期(比較的症状が安定した時期)の患者さんや長期にわたる介護が必要な高齢者を24時間体制でサポートする場所です。
医師の管理下においてリハビリテーションや医療ケア等の必要な医療を受けられる病院で、医療ケアなどが手厚いことが療養型病院の特徴でしょう。

東京都で療養型の常勤医師求人は約100件ございます。
当直/救急対応なしで勤務週4日以下の求人や年収1,800万円以上で残業も基本なくメリハリ勤務可能な求人などが目立ちます。

精神科病院

精神科病院は、精神病の患者さんに対して集中的な治療やケアなどを行える専門の職員を配置し、外来診療と入院設備を備える専門病院のことを言います。社会復帰・自立に向けて継続的なサポートを行います。

東京都で精神科病院の常勤医師求人には、人気エリアで当直なし・週4日勤務相談可能な求人やメリハリ勤務でアクセス&業務負担の少なさが魅力の求人、急性期でない精神科病院で長く働きたい先生にオススメの求人(救急対応なし/ゆったり勤務/高額年収(1800万円以上)を目指せる)などがあります。

一般企業(産業医)

産業医とは、一般企業に従事し企業で働く社員や家族の健康管理等について、専門的な立場から指導や助言を行う医師のことです。

産業医の配置は、常時50人以上の労働者を使用する事業場の場合には、配置が義務付けられています。
常時労働者数50人以上の事業場の場合には、1人以上の産業医を配置することが義務付けられています。

高待遇求人(年収1,800〜2,200万円応相談)、内科診療ができる方であれば専属産業医未経験者も相談可能な求人や福利厚生や設備が充実していて当直免除可の求人などがあります。
メリハリある働き方で土日祝日休みの求人も多いため、ライフワークバランスが取りやすいのがメリットでしょう。

医師が東京都で働くことのメリットや魅力は?

大阪の医師の平均年収

多様な人々や文化が行き交う大都市、それが日本の首都「東京」。

「世界で最も魅力的な大都市ランキング」では4年連続で1位を獲得しており、海外からも高く評価されています。
また米国CNNは「東京が世界一魅力的な都市である50の理由」を発表し、その中に「世界最先端の鉄道」を挙げています。このように言われる通り、東京は地下鉄やバスだけでなく、新幹線、高速などの交通網がとても充実しているのが特徴です。その分複雑な面も多少はありますが、慣れれば色(ラインカラー)で乗り換えも簡単にできます。都心部においては、徒歩・自転車・電車でどこへでも行くことができるのも東京の大きな魅力ですね。

東京には人気のお出かけ・観光スポットもたくさんあるため、遊ぶ場所や食事する場所、買い物などにも困りません。そのため趣味などのプライベートを充実させやすいというのがあります。
また身近にさまざまな芸術文化に触れることができます。200を超える美術館や博物館があり、日本初公開となる作品や世界的に有名な西洋絵画の名作の企画展、日本や世界で愛されるキャラクター達の展覧会などが日常的に開催されています。
東京(含め関東)にはプロオーケストラ・楽団が多数あるため、頻繁に演奏会を楽しめたり、日本を代表する伝統芸能の一つである歌舞伎座の公演も見ることができます。

トレンドの発祥地「原宿」や若者だけでなく大人も集う街の代表格「渋谷」、人気の下町観光スポット「浅草」、東京屈指の歓楽街「新宿」、高級店や老舗を巡る優雅なショッピング体験ができる「銀座」、アニメ・ゲーム・家電製品にあふれる「秋葉原」など、各エリアごとで違った表情を見ることができる東京には日々新しいモノと魅力で溢れています。
東京には他の都市部や地方から上京してきた人や外国人観光客が多いため、東京で働くことができれば国籍問わず多くの人と出会えるチャンスがあると言えるでしょう。医師で言うと職場の仲間や上司、患者さんだけでなく、さまざまな人との出会いを通じて異なる価値観や生き方、そして仕事のやり方などから学ぶことは、働く上での大きな醍醐味になるのではないでしょうか。

留意点としては“物価の高さ”があり、家賃相場などに関しては他の都道府県よりも高い水準にあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

東京都は高齢者人口が年々増加することが見込まれているため、これまでも医師の育成・人材の確保に向けたさまざまな施策を積極的に実施しています。

東京都には635施設の病院(全国で1第位)、そして14,327施設のクリニック(全国で第1位)が位置しているため、言い換えれば転職先の選択肢が豊富。医療水準も高く、研究会や講演会なども頻繁に行われているようです。東京には患者さんも多いため、さまざまな症例を経験できることも今後のキャリアを築く上で大きなプラスになるのではないでしょうか。
今の仕事は刺激がなくて物足りない…新たな刺激を求めている医師の方、現状のままでは成長が感じられない…と思っている医師の方など、ぜひ一度東京で医師として働くことを考えてみてください。

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東京都における医師の求人を探す際は、ぜひ医師キャリにご相談ください。

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