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【神奈川県】医師の気になる平均年収は?年収相場を施設形態別でご紹介!

医師の年収
交通の便が良いことで全国に知られ、各エリアごとで多彩な魅力がある「神奈川県」。

例えば、日本最大級の中華街「横浜中華街」や、グルメ・買い物・イベントなども楽しめる歴史的建造物から生まれた商業施設「赤レンガ倉庫」など名だたる観光スポットはもちろん、全国住みたい街ランキング2023でトップに輝いた「横浜市」、同市は今回で11回連続1位を獲得しており根強い人気を誇っています。

さらに、美術館や博物館、神社、温泉、ロープウェイに乗れば3大絶景の大涌谷・芦ノ湖・富士山を堪能できて名物は黒たまご…神奈川を観光するなら「箱根」も忘れてはいけませんよね。他にも歴史的遺産が残り、海や山に囲まれた自然豊かな「鎌倉」、かまぼこで有名な「小田原」など、魅力的な観光地がさまざまあります。

そんな神奈川県は医師数(総数)が年々増加傾向にあり、そのうち医療施設の従事者は全国で第3位です。
しかしながら同県では、今後“高齢化”が全国の平均を上回る速度で進むことが懸念されています。それに伴って県内における医療需要が増えることは明らかでしょう。

今回は、神奈川県内で医師の転職を考えている方や今の年収に疑問や不満がある医師の方などに向けて、全国および神奈川県における医師の年収相場を男女別でご紹介します。知っておくべき神奈川県の施設形態別・医師の年収相場や神奈川県の医療の現状も同時に解説しますので、「転職を成功させたい」という方は、ぜひ最後まで目を通してください。

神奈川県の医療の現状について

医師年収1
神奈川県の人口(総数)は9,234,566人、その中で男性が4,578,270人/女性が4,656,296人となっています。(令和5年5月1日時点)
全国的には、人口増加から人口減少の日本へと転換期を迎えていますが、神奈川における人口総数は東京都に次いで全国第2位です。
しかしながら、2020年の神奈川県の合計特殊出生率は1.26と全国平均(1.33)を下回り、1都3県の中では東京都(1.12)に次ぐ低水準となっており、少子化の傾向が強まっていることが分かります。

同県の高齢化率に関しても、平成22年は20.2%、平成27年は24.0%と上昇傾向をたどっており、2025年には約27%、さらに2040年は30%超えにまで上昇するものと推計されています。全国と比べると神奈川県の高齢化率は低い水準にあるものの、将来は全国を上回るスピードで超高齢社会が訪れることも予測されているのが現状です。

ここからは神奈川の医療の現状について詳しくご紹介していきます。

神奈川県の医師数(総数)は21,377人で、そのうち医療施設の従事者は20,596人と東京・大阪に次いで全国3位の数を誇ります。男女比でみると「男性医師」は15,192人「女性医師」が5,404人です。同県の医師数は年々増加傾向にあるものの、人口10万人対医師数(総数)は231.4人と、全国平均269.2人よりも37人ほど低い水準となっています。(令和2年12月31日時点)

令和3年の医療施設動態調査(都道府県別にみた施設数)によると、全国には8,205施設の病院と104,292施設のクリニックがあります。
神奈川には336施設の病院(全国で第7位)、その中で一般病院が290施設、精神病院が46施設、そして6,996施設のクリニック(全国で第3位)が位置しており、病院とクリニック共に全国の中でも上位にランクインしています。前年度と比べると、病院の数は変わらずもクリニックは89施設増加となっているようです。
また神奈川県の10万人対医療施設数で換算すると、病院が3.6施設でクリニックが75.7施設。本県の平均は全国平均(病院6.5施設/クリニック83.1施設)に比べてどちらも下回っていることが分かります。
神奈川県の病床数に関しては病院が73,891床でクリニックが2,237床、前年度と比べるとそれぞれ81床減少・37床減少となっています。
人口10万対の病床数も病院800.0床でクリニックが24.2床と、どちらも全国平均(病院1195.2床/クリニック66.7床)に比べて下回る結果。前年度と比べてみると、それぞれ病院が0.8床減少、クリニックが0.4床減少となっています。

神奈川県における二次保健医療圏は、下記の市町村で構成される9つの医療圏となっています。
神奈川県内で最も医療施設(病院/クリニック)が多いのは、横浜医療圏となっていて、その次に湘南東部医療圏、横須賀・三浦医療圏などと続きます。
二次保健医療圏ごとの病床の状況に関しても、最も多いのは横浜医療圏、その後に相模原医療圏、横須賀・三浦医療圏となっているようです。

二次保険医療圏 構成市(区)町村
横浜 横浜市
川崎北部 高津区、宮前区、多摩区、麻生区
川崎南部 川崎区、幸区、中原区
相模原 相模原市
横須賀・三浦 横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
湘南東部 藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町
湘南西部 平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町
県央 厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川長、清川村
県西 小田原市、南足寄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町

神奈川における人口10万人当たりの医師数を二次保健医療圏別で見ても、横浜医療圏、川崎南部医療圏、湘南西部医療圏の3つが全国平均に達している以外は、その他の医療圏の地域が全国平均に達しておらず、やはり県内全体が医師不足の状況にあると言えるでしょう。

神奈川県における医師の養成・確保への取り組みとして、例えば、地域枠医師の養成では地域医療現場の見学や研修、さらに地域での医療機関や先輩医師との交流の場を設けるなどの機会を通じ「県内の地域医療に貢献したい」という地域枠医師としての役割認識を高めモチベーション向上につなげています。将来的な在宅医療の需要増加に対応すべく、さまざまな医療機関や大学などと連携して在宅医療の研修会・教育機会を設け、地域包括ケアシステムにかかわる医師(総合診療専門医)の育成支援などにも取り組んでいます。

さらに同県では2015年に地域医療支援センターを設置しており、医師不足の状況把握や分析、医師のキャリア形成支援、さらに医師が不足する医療機関への支援まで、同センターではさまざまな取り組みが行われています。
女性医師対策には、院内保育施設における保育時間の延長や短時間勤務の導入、職場環境の改善を促す取り組み、医療勤務環境改善支援センターでは女性医師が講師となって“子育て・仕事の両立”をテーマに研修会を開催したりしています。

その他の医師確保対策について、神奈川県における詳しい現状と課題・施策内容、二次保健医療圏別での医療提供体制に関する構想等は下記をご確認ください。

※出典:かながわの医師確保対策
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/cnt/f100372/index.html

※出典:第7次神奈川県保健医療計画(平成30年度~令和5年度)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/cnt/f742/dainanaji.html

※出典:神奈川県地域医療構想
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/cnt/f533059/p1081122.html

なお、神奈川県内で医学部を持つ大学は、横浜市立大学、東海大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学の4つです。同県では特定機能病院として4つの大学病院(公立大学法人横浜市立大学附属病院、聖マリアンナ医科大学病院、北里大学病院、東海大学医学部付属病院)が承認を受けています。

※出典:令和3年度 神奈川県における医療機能ごとの病床の状況
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/byoshokinouhoukoku2021.html

※出典:令和3(2021)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/21/

※出典:令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/index.html

※出典:令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei20/index.html

神奈川県における医師の年収相場

医師年収
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、全国の医師の平均年収は1428.8万円(男女)となっています。
神奈川県の医師平均年収(男女)が1208,6万円(平均年齢43.0歳、勤続年数5.8年、月間労働164時間)のため、神奈川は全国平均を約200万ほど下回っていることが分かります。

隣接する東京都と比較しても、神奈川県の平均年収は多少低い傾向にあるようです。

基本的に、交通の便があまり良くない地域や田舎の方が医師の給与は高くでるようですが、人が集まり易いと言える都会は給与が安めの傾向にあるようです。
もちろん医療機関や法人、業務内容などによっても年収は違ってくるため、あくまでも参考程度でお考え下さい。

※上記の平均年収は、きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額で算出しています。

※出典:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/

【施設形態別】神奈川県における医師の年収相場

医師年収
次に、医師キャリに掲載された神奈川の求人をもとに算出した、医師の年収相場を施設形態別でご紹介します。自分自身に合った勤務先を探し出すためにも、施設形態別の給料相場を把握しておくことが大切でしょう。
また、それぞれ施設形態別の求人の特徴やメリットなども一部記載していますので、ご参考にしてください。

クリニック

神奈川県でクリニックの常勤医師求人は約500件あります。

神奈川県のクリニックから出ている求人には、駅チカ・通勤便利で勤務週4日以下OKのクリニック求人や、高額年収(1800万円以上) を狙えて週4勤務も相談可/残業なし/土日祝休みの院長・管理職募集求人など。さらに、子育て中で時短希望の方には嬉しい週3日勤務から相談可能な病院求人などもあります。

他にも、年収1,800万円以上・残業も基本なくメリハリ勤務可能な病院求人や福利厚生・設備充実!当直免除可のクリニック求人、週4日勤務可能・土日休みで落ち着いた勤務が可能な求人(募集科目:検診・健診・人間ドック/耳鼻咽喉科/産婦人科など)が目立ちます。

介護老人保健施設

神奈川県で介護老人保健施設の常勤医師求人は、60件ほどです。

神奈川県の介護老人保健施設から出ている求人には、ワークライフバランスが整っていて働きやすいと評判の病院求人(募集科目:検診・健診・人間ドック/一般内科)や、福利厚生充実・当直免除可・設備も充実の求人などが複数あります。
また、60代や70代後半まで応募歓迎の老健施設長募集求人や、年収1,800万円以上を目指せて残業もなくメリハリ勤務可能な求人(勤務地:神奈川県小田原市/横浜市など)もいくつかございます。

リハビリテーション病院

神奈川県のリハビリテーション病院から出ている求人には、年収1,800万円以上を狙える急性期から次のステージをお考えの先生必見の病院求人(職務内容・麻酔/病棟管理/外来など)や、当直無しで福利厚生や設備が充実している求人などがいくつか見受けられます。
また、残業も基本なくメリハリ勤務可能な求人(職務内容:外来/病棟管理/内視鏡など)、コメディカルが充実していて土日休み・落ち着いた勤務が可能な求人(募集科目:リハビリ科)、落ち着いて学べる環境や働きやすい環境が整っているほか・好待遇の病院求人も多数あります。

一般急性期病院

一般急性期の常勤医師求人は400件超となっているようです。

神奈川県の一般急性期病院から出ている求人には、年収1,800万円以上・残業も基本なくメリハリ勤務可能な病院求人や、勤務時間相談OKな病院求人、働きやすい環境で駅チカ・通勤便利求人(職務内容:透析管理/外来/病棟管理/手術など)が複数あるようです。

さらに、病棟管理がメイン業務で当直免除可・設備充実の病院求人、増員募集中の総合病院での眼科医求人、症例件数が充実・地域医療に貢献できる・高額年収を目指せる神奈川県厚木市の腎臓内科求人など。
経験不問で高額年収を狙える、救急指導医のもと安心して知識と手技の習得ができる求人(職務内容:病棟管理/救急対応、勤務地:神奈川県川崎市)などもございます。

ケアミックス病院

神奈川県でケアミックスの常勤医師求人は、約300件あります。

神奈川県のケアミックス病院から出ている求人には、
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)重視の先生必見の当直無しOK・アクセス抜群の病院求人(勤務地:神奈川県横浜市緑区)や、病棟管理中心・当直免除可・福利厚生と設備充実の求人(募集科目:呼吸器内科/循環器内科/乳腺科/一般内科/リハビリ科/一般外科/皮膚科/訪問診療など)、さらにメリハリ勤務可能・当直免除可・設備充実の病院求人(募集科目:放射線科、職務内容:読影)などさまざまあります。

また、当直無し・週4日勤務・時短勤務も相談可能な求人、年収1,800万円以上で残業なしメリハリ勤務OKの求人(勤務地:神奈川県横浜市/藤沢市など)、当直なしOK・回復期リハビリテーション病棟の専従医の募集求人なども見受けられます。

療養型病院

神奈川県で療養型の常勤医師求人は、約50件ほど確認できました。

神奈川県の療養型病院から出ている求人には、高額年収を目指せて当直/オンコール無しの病院求人(リハビリに興味がある方であれば専門問いません)、残業無し・定時帰宅可能・ゆったり働きたい先生にピッタリの病院求人などがあります。
さらに、駅チカでアクセス良好・そこまで業務負担は大きくないところが魅力の病院求人や、福利厚生充実・好待遇で急性期から次のステージをお考えの先生にオススメの求人などが多い印象です。また、病棟管理が中心で外来無し・当直無し求人などもいくつかあるようです。

精神科病院

神奈川県で精神科病院の常勤医師求人は、80件ほどあります。

神奈川県の精神科病院から出ている求人には、土日休み・週4勤務可・当直なしも相談OK・24時間託児所有で安心の病院求人(募集科目:一般内科)や、高額年収(年収1,800万円以上)を狙えて環境整備も柔軟に対応可能な病院求人(募集科目:精神科)など。
当直免除OK・設備や福利厚生が充実している求人(募集科目:精神科、消化器内科、一般内科)なども目立ちます。

精神科病院での内科医の業務内容は、主に外来・病棟管理・検査。主な患者層は、認知症・脳梗塞後遺症・パーキンソン病関連疾患・COPD・高血圧症・廃用症候群・糖尿病・IVH・酸素療法・経管栄養・精神科身体合併などです。
精神科の内科医に関しては、精神科病院でのご経験が無い先生でもご相談OKの求人もあります。

まとめ

医師握手
いかがでしたでしょうか?

改めて、神奈川県における医師の平均年収を確認しておきましょう。
神奈川県の医師平均年収(男女)は1208,6万円(平均年齢43.0歳、勤続年数5.8年、月間労働164時間)となっています。

たとえ勤務条件が魅力的な医療機関であっても、入職してみたら「思っていた環境とは違っていた…」といったミスマッチなどは避けたいですよね。
今回ご紹介したように、施設形態別での年収相場などもしっかりと把握した上で、譲れない条件を決める、自己分析を行うなどの対策をしっかりと行い自身に合った転職先を見極める必要があります。

神奈川県での医師の求人を探している先生や年収アップを目的に転職したい先生、そもそもどうやって転職活動を進めていくべきか分からず転職自体が不安な先生などは、私たち医師キャリにご相談ください。
医師キャリでは医師の転職に特化したキャリアパートナーが、キャリアカウンセリングを経て、「高給」「好条件」「好待遇」の医師求人の紹介から応募書類の書き方、面接のアドバイス、転職先の決定まで、転職活動を全面的にサポートいたします。

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